高気密・高断熱は、快適な住環境と省エネルギーを実現する上で非常に重要な要素です。本記事では、高気密・高断熱のメリットとデメリットを詳しく解説いたします。おもなトピックスは以下の3つです。高気密・高断熱住宅の特徴メリットとデメリットの比較名古屋市のおすすめ住宅メーカーさらに、名古屋市で高気密・高断熱住宅の施工を得意とする、当メディアがおすすめする住宅メーカーを3社紹介しています。各社の特徴や実績、顧客評価なども併せて掲載しておりますので、名古屋市で家づくりをお考えの方は、ぜひご参考にしてください。快適で環境にやさしい住まいづくりの第一歩として、高気密・高断熱住宅についてじっくりとご検討ください。目次高気密・高断熱とは引用元:ロイヤルウッド株式会社公式HP高気密・高断熱とは、文字通り気密性と断熱性が高い住宅を指します。これには以下のような要素がありますので、参考にしていただければと思います。・気密性が高く、空気が逃げない・断熱性能が優れている・断熱性能を測る指標が存在するまず、高気密・高断熱住宅における「高気密」とは、住宅内部の空気が外部に逃げず、また外部からの隙間風が入らない環境を意味します。昔の住宅では、引き戸や壁の隙間から空気が漏れ、隙間風が入り込んで肌寒く感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。こうした問題を解決するために、高気密な設計が求められます。祖父母の家に行った際に、実家よりも寒い思いをしたのは気密性に問題があったためです。高気密住宅の場合、外壁や内装、窓の隙間の気密性が高いため、冷暖房を入れなくても比較的快適に過ごすことができます。断熱性能が高い高気密・高断熱の、「高断熱」とは、断熱性能が高いことを意味します。断熱性の高い住宅は、後ほど詳しく説明するように、熱が外に逃げにくく、外気の温度の影響を受けにくいという特徴があります。そのため、夏場は室温が上がりにくく冬場は暖かい空気が逃げにくいため、冷暖房の使用を抑えることができます。仕組みとしては、高品質な断熱材を住宅の構造内に敷き詰め、熱が逃げないように施工します。断熱性能は「UA値」などの指標で示されますが、この値は住宅メーカーによって異なるため、事前に確認することが重要です。国が定める高断熱の基準をはるかに上回る基準であるHEAT20という基準も覚えておいて損はないでしょう。HEAT20認定とは?省エネ性能の基準について徹底解説高気密・高断熱のメリット引用元:積水ハウス株式会社公式HP高気密・高断熱住宅のメリットとして、以下が挙げられます。室温が変化しにくい冷暖房費用の節約ヒートショックの予防高気密・高断熱住宅には、圧倒的に多くのメリットがありますので、ぜひ参考にしてみてください。室温が変化しにくい高気密・高断熱の住宅は高気密性能で住宅内に風が侵入しないほか、高断熱性能で熱が逃げません。そのため、室温が変化しにくいため快適に過ごせることがメリットです。室温の変動があると、体調を崩してしまうきっかけにもなるため、室温の変化が少ないのは嬉しいポイントといえます。例えば、夏場に冷房が一定時間止まったとしても室温が下がりにくいので、万が一停電が起きても大きな問題にはならないでしょう。冷暖房費用の節約高気密・高断熱住宅では、室温の変化が少ないため、エアコンのパワーを上げずとも快適に過ごせます。例えば、寒い時期にエアコンの自動機能を使って部屋を暖めた場合、通常の住宅では温度が下がるたびにエアコンがフルパワーで運転し、電力を消費します。しかし、高気密・高断熱住宅では、温度が上がった段階で室温が安定するため、エアコンはその後は大きなパワーを使う必要がありません。一方、気密性や断熱性が低い住宅の場合は暖め続けなければ室温が下がってしまうため、強いパワーのまま運転し続けなけらばならず電力消費も下がりません。高気密・高断熱住宅は電力消費が少なく、結果的に電気代も抑えられるため、家計にとっても大きなメリットがあります。ヒートショックの予防高気密・高断熱の住宅は、住宅全体の温度差が生じにくいためヒートショックを予防できるメリットがあります。ちなみにヒートショックとは、急激な温度変化によって体調が崩れてしまうことを指します。重篤な場合、命にかかわる場合があるため、注意が必要です。ヒートショックは、入浴中に起こりやすいため、入浴前に、室温が暖かいリビングでいても、寒い通路を通ると身体は冷えてきます。その後、浴室に到着して入浴した際の温度変化で不調をきたしてしまうのです。先述にあるとおり、ヒートショックは命に関わるため、対策として住宅の気密性と断熱性を確認してみましょう。高気密・高断熱のデメリット引用元:photoAC高気密・高断熱のデメリットとして、換気をしないと内部結露が溜まりカビが生えやすいことが挙げられます。高気密であるがゆえ、湿気もこもりやすい性質なので換気は十分にしておく必要があります。一方で、現在は24時間換気ができる設備もあるので、デメリットは最小限に抑えられるでしょう。もう一つのデメリットとしては、高気密・高断熱にするための建設コストがかかってしまうことが挙げられます。とはいえ、居住後の省エネ効果によって、光熱費などのランニングコストが削減されるため、中長期的に見ると経済的に有利になるケースが多いです。こちらの記事では家づくりで後悔しやすいポイントをまとめています。ぜひ参考にしてみてください。家づくりで後悔しないためには?後悔しやすいポイント高気密高断熱住宅の快適性と経済性引用元:photoAC高気密高断熱住宅は、快適性と経済性を両立させる現代の住宅設計の要です。エネルギー効率を高め、居住者の快適さを向上させながら、長期的には光熱費の削減にも貢献します。この革新的な住宅設計がもたらす利点を詳しく見ていきましょう。年間を通じて快適な室内環境高気密高断熱住宅は、外部環境の影響を最小限に抑え、年間を通じて安定した室内環境を維持します。これにより、季節を問わず快適な生活空間が実現します。高気密性により外気の侵入を防ぎ、高断熱性によって室内の熱を逃がしにくくすることで、温度変化の少ない快適な空間を作り出します。夏は涼しく、冬は暖かい室内環境が維持され、ヒートショックのリスクも軽減されます。高気密高断熱住宅は優れた防音性能も備えています。外部騒音の侵入を防ぎ、室内の音が外に漏れるのを最小限に抑えます。特にトリプルガラスの窓や第一種熱交換型換気システムを採用することで、静かで快適な空間を実現できます。高気密性のため適切な換気計画が不可欠です。計画的な換気により、室内の空気質を保ち、結露やカビの発生を防ぐことができます。高気密高断熱住宅の特徴と効果特徴効果高気密性外気の侵入を防ぐ高断熱性室内の熱を逃がしにくい優れた防音性能外部騒音の侵入を防ぐ計画的な換気室内の空気質を保つ光熱費の大幅削減高気密高断熱住宅は、エネルギー効率を大幅に向上させ、光熱費の削減に大きく貢献します。これは、住宅の長期的な経済性を高める重要な要素となります。高い断熱性能により、冷暖房の効率が飛躍的に向上します。外部からの熱の侵入や室内の熱の流出が抑えられるため、冷暖房機器の稼働時間が短縮され、エネルギー消費量が大幅に削減されます。具体的な削減効果は、一般的な住宅と比較して年間の冷暖房費を約50%削減できるとされています。月々の光熱費の大幅な節約につながり、長期的には初期投資の回収にも貢献します。さらに、高気密高断熱住宅では、太陽光発電システムやヒートポンプ給湯器などの省エネ設備との相乗効果も期待できます。これらの設備を組み合わせることで、さらなるエネルギー効率の向上と光熱費の削減が可能になります。高気密高断熱住宅の削減効果(一般住宅と比較)項目削減効果年間冷暖房費約50%削減エネルギー消費量大幅削減省エネ設備との相乗効果さらなる効率向上初期投資コストは通常の住宅より高くなる傾向があります。しかし、長期的な視点で見れば、光熱費の削減によりこの初期投資は回収可能であり、結果的に経済的なメリットをもたらします。高気密高断熱住宅の構造と施工方法引用元:photoAC高気密高断熱住宅の構造と施工方法は、快適で省エネルギーな住環境を実現するための重要な要素です。断熱材の選択と施工断熱材の選択と適切な施工は、高気密高断熱住宅の性能を左右する重要な要素です。断熱材の種類には、グラスウール、ロックウール、押出法ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、ウレタンフォームなどがあります。断熱材の選択においては、以下の点を考慮する必要があります。断熱性能(熱伝導率)施工のしやすさ耐久性コスト防火性能施工時には、隙間や圧縮がないように注意深く取り付けることが重要です。特に、柱や梁の周りなど、熱橋になりやすい部分には細心の注意を払う必要があります。断熱材の種類と特徴断熱材の種類特徴主な用途グラスウール軽量、安価、施工性が良い壁、天井、床ロックウール防火性能が高い壁、天井押出法ポリスチレンフォーム防水性、圧縮強度が高い基礎、外壁フェノールフォーム高断熱、薄い壁、天井、床ウレタンフォーム気密性が高い、隙間なく充填可能壁、天井、床気密施工の重要性気密施工は、高気密高断熱住宅の性能を確保するために不可欠です。適切な気密性能は、断熱効果を高め、結露を防止し、快適な室内環境を維持します。気密施工のポイントは以下の通りです。気密層の連続性を確保する配管や配線の貫通部を適切に処理する開口部周りの気密性に注意を払う気密測定を行い、性能を確認する気密性能は、C値(相当隙間面積)で表されます。一般的に、C値が2.0cm²/m²以下であれば高気密と言えます。気密施工には、気密シートや気密テープ、発泡ウレタンなどの材料を使用します。壁と床、壁と天井の接合部など、気密層が途切れやすい箇所には注意が必要です。換気システムの導入高気密高断熱住宅では、適切な換気システムの導入が不可欠です。換気は室内の空気質を維持し、結露を防止する役割を果たします。主な換気システムには以下のタイプがあります。第1種換気(給気・排気ともに機械換気)第2種換気(給気のみ機械換気)第3種換気(排気のみ機械換気)高気密高断熱住宅では、熱交換型の第1種換気システムが推奨されます。このシステムは、排気の熱を利用して給気を温めることで、換気による熱損失を最小限に抑えることができます。換気システムの選択と設計においては、以下の点を考慮する必要があります。必要換気量の確保換気経路の適切な設計フィルターの定期的な清掃・交換騒音対策メンテナンス性適切な換気システムの導入により、室内の空気質を維持しながら、エネルギー効率の高い住環境を実現することができます。高気密高断熱住宅の将来性と環境への貢献引用元:photoAC高気密高断熱住宅は、環境への配慮と持続可能な社会の実現に貢献する住宅です。これにより、エネルギー効率の向上やCO2排出量の削減が期待され、将来の法規制にも対応可能な住まいを提供します。カーボンニュートラルへの貢献高気密高断熱住宅は、エネルギー消費を抑えることで、カーボンニュートラルの実現に貢献します。これらの住宅は、外部からの熱の侵入を防ぎ、冷暖房効率を高めることで、エネルギー使用量を大幅に削減します。例えば、断熱性能の高い窓やドアを採用することで、冬場の暖房エネルギーを約30%削減できるケースもあります。太陽光発電システムの導入など、再生可能エネルギーを活用することで、さらに環境負荷を軽減できます。これにより、個々の住宅が地球温暖化対策に直接貢献することが可能です。高気密高断熱住宅の環境に与える効果項目効果断熱性能の向上冷暖房効率の向上、エネルギー消費の削減再生可能エネルギーの活用CO2排出量の削減住宅の長寿命化高気密高断熱住宅は、建物の耐久性を高め、長寿命化に寄与します。気密性が高いことで、外部の湿気や温度変化の影響を受けにくく、建物の劣化を防ぎます。これにより、メンテナンスの頻度が減少し、長期的な維持費も軽減されます。適切な換気システムの導入により、結露やカビの発生を防ぎ、健康的な住環境を維持することが可能です。これらの要素が組み合わさることで、住宅の寿命を延ばし、資産価値を保つことができます。高気密高断熱住宅で得られる効果項目効果気密性の向上建物の劣化防止、長寿命化換気システムの導入健康的な住環境の維持将来の法規制への対応高気密高断熱住宅は、将来の法規制に対応するための基盤を提供します。日本では、地球温暖化対策として、住宅の省エネ基準が強化される傾向にあります。高気密高断熱住宅は、これらの基準を満たすだけでなく、先取りする形で持続可能な住宅を提供します。具体的には、住宅性能表示制度を活用することで、断熱性能や省エネ性能を客観的に評価し、法規制に対応した住宅設計を行うことが可能です。C値(相当隙間面積)を低く抑えることで、気密性能を確保し、将来の基準をクリアすることができます。高気密・高断熱住宅が満たす基準項目効果住宅性能表示制度客観的な性能評価、法規制対応C値の低減気密性能の確保、将来基準のクリア名古屋市で高気密高断熱の住宅を建てることがおすすめ引用元:photoAC名古屋市の気候は比較的穏やかと言われていますが、夏はむし暑く、冬は「伊吹おろし」と呼ばれる冷たい北西の季節風が吹くため、季節によっては厳しさを感じることもあります。8月は平均気温が約30℃、1月は平均気温が約5℃まで冷え込むため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる高気密高断熱の住宅を建てることがおすすめです。参考:気象庁高気密・高断熱にこだわった家づくりをしている名古屋の住宅メーカー3選引用元:ロイヤルウッド株式会社公式HP高気密・高断熱の住宅はコストを抑えられ、健康にもつながる良い要素であることを紹介しました。本項では、名古屋で高気密・高断熱の住宅を建てる場合、どこの住宅メーカーに依頼すればよいかを紹介します。以下の3社を紹介するので、検討材料として参考にしてみてください。ロイヤルウッド株式会社株式会社積水ハウス株式会社さくら 大垣ギャラリーロイヤルウッド株式会社引用元:ロイヤルウッド株式会社公式HP会社名ロイヤルウッド株式会社本社所在地〒460-0022愛知県名古屋市中区金山1-12-14 金山総合ビル2F電話番号0120-618-628設立2000年10月対応可能エリア愛知・岐阜・静岡・三重公式サイトURLhttps://royalwood.co.jp/ロイヤルウッド株式会社は、在来軸組工法にさまざまな先進技術を加えた次世代の工業化木造住宅FG工法を採用しています。高い耐震性と耐久性を実現し、家族の豊かな未来を育む住まいを提供します。デザイン性はもちろん、安全性や快適性にも注力し、長期にわたって快適に暮らせる住宅を実現。丁寧なヒアリングを通じて、顧客の理想を形にする提案を行います。ロイヤルウッドの家づくりの強みスーパージオ®工法(SG工法)による地盤改良軟弱地盤でも地震被害を最小限に抑え、家族と住まいを守ります。高性能な鉄筋コンクリート住宅の提供優れた断熱性能、遮音性能、耐火性能、耐久性を備えた住宅を実現します。医院・クリニック建築の専門知識医療専門家と連携し、法的規制を考慮しながら、医師の理想とする医院を提案します。ロイヤルウッドの口コミ情報はこちらをご覧ください!ロイヤルウッド株式会社の口コミ・評判は?坪単価や施工の特徴まで紹介ロイヤルウッドの家が高評価を獲得している理由ロイヤルウッドの家は、デザイン性と高い住宅性能を両立し、長期にわたる快適な暮らしを実現します。安全性、耐久性、快適性を追求した住まいづくりで、多くの家族の豊かな未来を支えています。優れた耐震性能と安全性快適な住環境の実現多様な工法と専門知識丁寧なヒアリングとカスタマイズ理想の住まいづくりを始めませんか?ロイヤルウッドの専門知識と経験が、あなたの夢の家を実現します。施工事例やモデルハウスなどの情報は特設サイトでご覧いただけます積水ハウス株式会社引用元:積水ハウス株式会社公式HP会社名積水ハウス株式会社本社所在地〒531-0076 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番88号 梅田スカイビル タワーイースト電話番号06-6440-3111愛知県名古屋エリアの拠点所在地【名古屋本店】〒460-0008 名古屋市中区栄3-18-1(ナディアパークビジネスセンタービル16F)電話番号0120-62-8664設立1960年8月対応可能エリア全国公式サイトURLhttps://www.sekisuihouse.co.jp積水ハウス株式会社は、全国で注文住宅を手掛ける大手ハウスメーカーで、累計220万戸以上の施工実績を誇ります。各地域の気候や風土に合わせた家づくりを実現し、オリジナルの制震構造システムを搭載しているのが特徴です。また邸別自由設計を採用しており、個々のこだわりや希望を叶えた注文住宅を実現しています。予算やライフスタイル、要望をヒアリングし、家づくりの設計に取り入れてくれるため、理想の家づくりを叶えられます。株式会社さくら 大垣ギャラリー引用元:株式会社さくら公式HP会社名株式会社さくら所在地〒503-0834 岐阜県大垣市犬ケ渕町10番地電話番号0584-71-8012設立1993年4月対応可能エリア東海・北陸地方公式サイトhttps://www.sakura-inc.net/株式会社さくらは、東海・北陸地方で高性能な注文住宅を提供する企業です。特に、断熱性と気密性に優れた家づくりを行い、四季を通じて快適な住環境を実現しています。耐震性能や省エネ性能にもこだわり、家族の安全と健康を重視した設計が特徴です。地域の気候や風土に合ったデザインを提案し、住む人のライフスタイルに寄り添った柔軟なプランニングが魅力で、適正価格で高品質な住宅を提供し、顧客満足度の向上に努めています。最後に引用元:ロイヤルウッド株式会社公式HPこの記事では、高気密・高断熱の概要やメリットとデメリットについて紹介しました。高気密・高断熱は、多くの住宅メーカーが提唱するほど重要な性能であり、快適な住環境の実現には必要不可欠ともいえます。そのため、より性能の高い高気密・高断熱化工事を行えるメーカーに相談することが大切です。より詳しく高気密・高断熱について知りたい方は、ロイヤルウッドをはじめとする紹介した会社にご相談ください。この記事を読んだ方はこんな記事もご覧になっています。パッシブデザインとは?メリット・デメリットについて徹底解説